★今回監督したショートフィルムの主役は眼が見えません。世間では、恋愛をするとき女性にとっては臭覚が一番大事で、男性にとっては視覚が一番大事だと言われていますが、ユ・ジテさんは、盲目の人にとって五感の中で何が一番大切になると思いますか? 「確かに、男性というのは、視覚の方にあまりにも偏り過ぎてるということは聞いたことがありますね。女性の場合は、嗅覚というよりは感覚に頼ることが多くて、感覚で物事を考えたり、すごく感性を重要しすると思うので、女性は恋愛に関して感情的になったり、悩んだりすることが多いのだと思います。私自身は、五感のすべてが恋愛にとって大事だと思いますが、男性は女性のように、もう少し感性を育てるということが大事だと思います」 ★ユ・ジテさんは、五感の中でどの感覚を一番大事にしますか? 「人が持っている五感すべてが大切だと思います。愛というのは美しいものですよね?でも私達は、感覚だけで人に会っているわけではないので、その人のことを『想う』ということが、より大切だと思います。それが、美しい愛だと僕は信じています。」愛は、五感+αという、非常に奥深いインテリジェンスな答えが返って来て感動!五感もとても大切なものだけど、第六感というか、五感以上の感性が人間には必要だということだよね。さすが、アーティスト。想像力の豊かさが、私たちの人間としての愛情や感情をさらにリッチにしてくれるということを教えてくれました。 ★日本では、30歳を過ぎて結婚をしない女性のことを、負け犬といわれているのですが、そういう女性のことをどう思いますか? 「30代の方でも、きっとこれからいい出会いがあるんじゃないかと思います。人によって出会う時期が違うだけのことだと思います。でも確かに、周りに独身の女性が多いですね。『大人』という言葉は、韓国語では『オルン』といいます。『オルン』という言葉は、元々『オウンリダ』という言葉からきています。『オウンリダ』という意味は、人と調和する、という意味です。だから、『人と調和する』ということが『大人』っていうことなんですね。結婚=男女が一緒に暮らす、ということは、調和をなす、そしてそれが幸せに繋がっていく、ということなのだと思います。もちろん、同性愛者や一生独身でいる人、結婚という道を選ばない人も幸せになると思いますが、異性の人と一緒になって、男女の調和の中から得られる幸せもまたあるのかな?と僕は思ってしまいます。古くさい考え方かな?」「オウリンダ」。。。人と調和する。おもしろい!結婚って忍耐が重要だと言うからね。その忍耐をそこまでしたくない、自由でいたい・・・だからシングルなのかもしれない。 ★フランスでは、籍を入れなくてもいい制度があり、日本でも結婚が遅くなってきています。ユ・ジテさんにとっては、籍を入れるということは大切なことだと思いますか? 「結婚というのは、『お互いの約束』なんだと思います。あくまでも約束であって、ルールであったり法では無いと思います。戸籍に縛られたり、籍を入れるということは大切だと思わない。ただ、結婚して、何らかの誓約だったりしたり、証、約束という意味でみなさん籍を入れるんだと思います。そう言った意味では、私は別にどちらでも構いません。」 ★もし女性に生まれたとしたら、世界中でこの人と付き合ってみたいと思う男の人は? 「今まで考えたことなかった質問ですね(笑)。自分として、いい印象を持った男性がいたかな?って、今、頭の中で巡らせているのですが。。。。。(笑)。『ブロークバックマウンテン』という映画を観た時に感じたのですが、男性と男性が愛し合うストーリの中、その男性達は、映画の中で一度も「愛している。」っていう言葉を発しない。でも、その1人が年を取って、娘が結婚する時期になるのです。そんな彼女に対して、「お前は本当にその男を愛しているのか?」って彼が聞くのです。つまり、それは愛というものが、どれだけ深いものであるかを警告しているようなセリフだと私は感じました。エンディングに近づくと、1人が死んでしまうのですが、生き残った1人が、死んでしまった相手に対し、「あなたに誓う!」と言うのです。『誓う!』といった後、映画が終わってしまったので、どういうセリフが後に続くかは分からないのですが、愛の深さを感じました。男性でも女性でも、『この人と付き合いたい!』っていうのではなく、本当に愛し合える人と出会えることが大切だと僕は思いますね。」 ★今まで行った中で一番ロマンティックな場所はどこでしたか? 「韓国にずっと住んでいますので、韓国内でいろいろな場所に行きました。ある日、スケジュールがたまたま空いたので、ふらりと車で海辺に旅にしよう!と思って彼女と出かけたんです。宿にも泊まらず、車に泊まりました。朝、目を覚ました時に、『海を目の前にして、今、車の中に2人っきりだな!』って思った、あの車の中が今までで一番ロマンティックでした。」場所はあくまでも場所に過ぎない。真のロマンティックは、誰と一緒にいるか、ということ。そうだねー。私達は少し初心を忘れているのかもしれない。どこどこがロマンティックではなく、○○とどこどこにいるから、ロマンティックなんだよね?! ★今日本では、韓国ブームといわれています。韓国を愛している日本の女性に今後どんなことを望みますか? 「日本において、韓国のドラマがすごく人気が出てみなさまが関心を持って下さったことは、本当に感謝をしています。皆様のお陰で、韓国のエンターテイメント市場が広がりました。でも、皆さんに伝えたいことがあります。素敵な男性は、あなたの周りにいるはずです!自分たちの国の俳優さんをもっともっと愛してあげて下さい!」 韓国ブームだと言われているのは、私達が忘れたピュアな精神が宿っているからか?こんな言葉が出るってスゴイです!どんな質問をしても、嫌味や演技なく静かにインテリジェンスに答えてくれたユ・ジテさん。彼こそが真の『凛』とした人。さすが国際舞台で活躍されている韓国の大スターだけあって、その人間性は国際レベル! 今回のインタビューでは、姉妹そろってユ・ジテさんのハートの大きさに心洗われたTOKYO姉妹でした〜(苦笑)。